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【レポート】縁(えん)醸すプロジェクト  第四回目

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縁(えん)醸すプロジェクト 第四回目を開催しました!

酒米づくりから酒造り、そして蔵人レストランの運営へ・・・佐久の1次、2次、3次産業を全部楽しんでしまおう!と始めたこの企画。初めての長期プログラムですが、メンバー同士が本当に仲良くなり盛り上がっています。当日の様子をレポートします。

 

 

第四回目 ~佐久の蔵人として蔵内に滞在する~
2022年11月18日(金)〜20日(日)開催

佐久平の紅葉もいよいよフィナーレ、秋と冬がこれからバトンタッチしようという週末にKURABITO STAY初の長期プログラム「縁醸すプロジェクト」の第四回目となる「佐久の蔵人として蔵内に滞在する」プログラムを行いました。

今回はいよいよ酒造りの本番ということで、KURABITO STAYが冬季に通常行っている2泊3日の蔵人体験そのままの日程をご体験いただきました。

 

 

 

 

おかえりなさい! 一日目は、橘倉酒造タイラー社長を囲んでの懇親夕食会

すっかりお馴染みになったメンバーは、開始時刻までにはきっちりと皆さま無事集合。広敷1階のラウンジで「今さら」の自己紹介とオリエンテーションの後は、恒例「お料理れもん」さんでの夕食懇談会へ。タイラー社長と、橘倉酒造のお酒をお供にお料理を堪能しつつ大いにご歓談いただきました。

 

 

 

二日目からは、いよいよ蔵に入っての酒造り体験がスタートします。

朝7時から全員そろっての朝食の後は、佐久地方の総社・新海三社神社の神官をお招きしての神事で身も心も清めてから、いよいよ蔵の中へ。

酒米が蒸される甑(こしき)から盛大に立ちのぼる湯気を眺めてからまずは蔵内の見学。その後はさっそく、甑の中の蒸米をスコップで掘り出しては木桶に詰め、それを担いで麹室(こうじむろ)の前まで運ぶという蔵人の“労働”がお待ちかね。運んだ蒸米をひろげて冷ます放冷作業の後、適温になった蒸米と麹、水を酒母用タンクに入れて酒母をつくる「酛(もと)たて」。温度計で液温をチェックしながら懸命にかき回します(これまた重労働!)。

寒い中、大汗をかいて広敷1階ラウンジに戻ってからは、「日本酒テイスティングセミナー」。スペックの違う3種の利き酒の後、器を変えて日本酒の銘柄を当てるミニクイズにも挑戦しました(器が変わると、お酒の印象もガラッと変わるのでなかなかの難問です。)。

 

 

 

お昼休み(昼食は自由食)をはさんで、午後は早朝に仕込んだ酒母に櫂(かい)入れする「荒櫂」と、前週以前に仕込んだ仕込みタンクにも櫂入れ。

その後は、翌朝の午前中に蒸す酒米を洗う「洗米」「浸漬」作業です。大きなザルにあけた酒米を水につけて手でかきまわし、水から上げてすぐバケツの水をかけてすすいで、水を切る……この各工程がすべて秒単位で管理されます。

夕方5時過ぎ、すべての作業が終了すると、夕食もまた自由食です。皆様思い思いに臼田の街に繰り出し、佐久の地酒とおいしい料理を堪能されたようです。

 

 

 

三日目はいよいよ麹室に入っての作業と、涙の(?!)修了セレモニー。

最終日の体験は、前日に洗った酒米を甑で蒸し上げ、放冷の後は、ついに麹室に入っての「製麹」作業です。台上にひろげられた蒸米に、杜氏が種麹をまんべんなく振りかけてゆきます。種麹の粒子はとても小さく、ちょっとの風でも動いてしまうので、台を取り囲む一同はその間微動だにできません。5分後、種麹が蒸米に定着したら今度は全員で蒸米を混ぜ返して麹菌が均一に米につくようにします(床もみ)。これを数回繰り返して、2泊3日の蔵人の実作業の体験はすべて終了です。

 

汗だくで広敷に戻って着替えをしたら、「修了試験」と銘打ったクイズ大会。1問また1問と間違えた人から順に脱落してゆき、最後に残った優勝者には賞品として、タイラー社長直筆サイン入り「無尽藏ひやおろし」がプレゼントされました。最後に、参加者お一人お一人に、通しナンバーの入った修了証書がタイラー社長じきじきに授与され、全員で記念撮影をして、すべての日程が終了しました。

「繊細な製造プロセスを実際に体験でき、ますます日本酒が好きになりました。」、「日本酒づくりは、日本の文化そのものであり、アートですね。素晴らしい経験ができ感謝の気持ちでいっぱいです。」と、ありがたいご感想も頂戴しました。

 

次回は、zoomミーティングをはさんで、ついに「蔵人の酒蔵レストラン」開催を迎えます。今回仕込んだお酒の完成も待ち遠しいです。