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2023年 年末のご挨拶 〜世界一の日本酒ツーリズムの実現を目指して〜

2023年 年末のご挨拶

 

いつもKURABITO STAYをご利用いただき、誠にありがとうございます。皆様にとって、今年はどんな一年だったでしょうか? 酒蔵ホテル®は開業からまもなく満4年を迎えますが、ここまで事業を順調に続けてこれましたことは、ひとえにKURABITO STAYを愛し、ご支持くださるお客様があってこそでございます。今年ついに、これまで蔵人体験にお越しくださったお客様は延450名様に到達しました。佐久と、私たちと、ご縁を持ってくださりありがとうございます。

国内からはもちろん、今年は世界の日本酒を愛するお客様との出会いが増えたことが特に印象的でした。23カ国からの外国人ゲストに「本物の蔵人体験」をご提供できました。私たち日本人以上に日本文化に深い敬意を持ってくださるお客様は、日本酒インポーターや日本酒スクールの講師、日本レストラン経営者など、それぞれの自国で日本酒文化をさらに広げるてくださる伝道師のような大切な役割を担っておられる方々ばかりでした。とても嬉しいことに、その中には「佐久を大好きになった。」と再来日してくださる方もいらっしゃいます。リピーターのお客様を対象に造成したアドバンスコースの杜氏体験も大好評で、「世界一の日本酒ツーリズム」の実現を強く実感できた躍進の一年となりました。国内外のお客様と交流を深めさせていただく中で、日本酒造りという我が国が世界に誇る発酵文化をこの佐久から発信することの意義を感じ、そこに携わらせていただけることへの感謝の気持ちが日々強まります。KURABITO STAYを続ける理由はなんですか?と、今後もしも聞かれることがあれば、私は自信を持ってこう答えたいと思っています。

 

「日本人だからです。」

 

佐久地域が誇る日本酒文化をこれからも国内外に向けて、力強く発信して参りたいと思います。私たちが自信をもってご提供する「世界一の日本酒ツーリズム」を体感するために、ぜひ佐久にお越しください。

 

 

 

新しい年を迎えるにあたり、2023年を振り返りながら皆様に事業のご報告をさせていただきたいと思います。

 

会社として 〜掲げたミッション・ビジョンとどう向き合ったか〜

ホスピタリティ・カンパニー」を目指して 〜多様な人材が活躍し、輝く場所〜

KURABITO STAYは、持続可能な地域社会をツーリズムの力で実現するために、売上などの数値目標だけでなく、ビジョンとして掲げた「ホスピタリティ・カンパニー」としての姿を大切にすることで、弊社とお取引のある事業者様や、そこで働く方々、スタッフも、皆で幸せになることを目指しています。

特に、「働きたいと願う人が、自分の特技を活かして生き生きと輝ける場所」の実現は創業より大切に取り組んできたことの一つです。年齢を問わず、短時間でも、子育て中でも、地域の女性が活躍できる環境を作る工夫と企業努力を続けています。「苦手を克服するよりも、強みや得意を活かす」ことで、地域の多様な人材の受け入れが可能となり、その多様性そのものがKURABITO STAYの魅力の一つでもあるとして、多くのお客様やメディアの皆様から高く評価していただけていることはとても嬉しいです。今年は、念願のNHK World様から取材をいただき、約160の国と地域で 酒蔵ホテル®での滞在を楽しむ国内外のお客様と、ここで特技を活かして働く女性たちの姿が報道されました。

また、創業とほぼ同時に「SAKU酒蔵アグリツーリズム推進協議会」という地域協議会も立ち上げ、地域の飲食店の皆様と一緒に、お客様に楽しんでいただける環境づくりにも取り組んでまいりました。最初は英語での接客に不安があった地域の皆さんですが、約4年間を経て、海外のゲストの受け入れもすっかり自信がつきました。「いいまちですね」と、お客様からおっしゃっていただけることが私たちの誇りです。
これからも満足度の最も高い「世界一の日本酒ツーリズム」を目指して、地域一丸となって取り組んでまいります。「蔵人になれるまち 佐久」へ、皆様どうぞお出かけください。酒蔵周辺を歩けば、まちが、人々が、あなたを蔵人として受け入れます。

 

 

 

 

新たな挑戦

〜世界中の人が「テロワールSAKU」をイメージできる未来へ〜



開業当初から、「佐久の酒らしさ」とはなんだろう?ということを追求してまいりましたが、日本酒における「テロワール(風土)」の意味について考察を深める中で、私たちはツーリズムを通して、「佐久の日本酒を口に含んだ瞬間に、佐久の情景が思い浮かぶ」、そんな未来を作りたいと考えるようになりました。
浅間山、八ヶ岳山麓一面に広がる美しい田園、そこを吹き抜ける爽やかな風、季節ごとに変化する香りや自然が奏でる心地よい音、多様な生物が暮らし、数千年前より受け継がれてきた稲作文化と豊かな食…、約半年間の稲の育成期間にさえ様々に表情を変化させながら、私たちが世界に誇るべき美しい佐久が、ありのままにそこにあります。それはまるで、ここに暮らす人だけが知っている隠された宝石のような景色です。この佐久らしさを、お越しいただいたゲストの皆様にもっと近くに感じていただくことはできないか?

 

私たちが見出した一つの答え、
それは「佐久の田園風景に飛び込むには、サイクリングが一番!」ということ。

 

欧米に比べ、日本はサイクリングコースが整備されておらず、コースづくりやサイクルツーリズムの運営にも知恵が必要ですが、新時代に求められる新たなツーリズムを考え、先駆けて実践していく上でも、環境に負荷をかけない電動自転車での旅は今、実現すべきと考えます。浅間山の大パノラマを眺めることができるとっておきの場所や、農家の人々が信仰の対象としてきた各地に残る神社、古刹、道の駅、カフェ、レストランなどを組み合わせ、日本酒の愛好家が自由気ままに佐久をめぐり、じっくりと楽しんでいただける未来を創る挑戦はまだ始まったばかり。今年10月にはサイクルツーリズムの本場フランスにも視察に行き、現地の運営ノウハウをしっかりと学んできました。年明け、いよいよサイクリングツアーのプログラムの募集を開始いたしますので、ぜひご注目ください。

 

 

 

2024年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

来年は、上田市での2号店開業に向けた大切な準備期間でもあります。(2025年春開業予定)ご縁に感謝し、これからもお客様と社会に誠実に、ツーリズムによる持続可能な地域社会の実現を目指して、世界一の日本酒ツーリズムを展開して参ります。
末筆ではございますが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。どうぞ、良いお年をお迎えください。

 

株式会社KURABITO STAY
代表取締役社長 田澤 麻里香